2016年5月26日木曜日

鼻息の粗い人は地方に必要ない? 隠岐國学習センターのセンター長の話を聞いてきた。

昨日は、都会を捨てて財政破綻寸前の 海士町 に移住し、現在隠岐國学習センターのセンター長をやっておられる 豊田 庄吾 さんの話を聞きに行った。


鼻息の粗さ

一番、印象に残った話はIターンで失敗する人の話。

Iターンした人が都会に戻ってきてしまう例でよくあるのが、「俺がこの街を変えてやる!」っと言って、鼻息を荒く地方に行き、けど、その人のやりたいことと地方の人が求めていることが違っていて、結局「やりたいことは何一つできなかった。(´・ω・`)」と言って帰ってくるパターンらしい。

だったら、「俺がこの街を変えてやる!」的な鼻息の荒い人は、地方にとって必要ないのかなぁ... って思った。

しかし、そうなると、その地方は変化が起きないので衰退する一方になってしまう。

じゃあどうすりゃ良いのよ!って質問したら、「俺がこの街を変えてやる!」って人も重要で、そういう人のエネルギーと町の人がやってもらいたいこととの間で、ちょうど良い落とし所を見つけるのが大事だし、そういうことをできる人が地元にいるかどうかがIターンが成功するかのキーになっているという話だった。

なるほど。


破綻しそうな街を救うことに価値はあるのか?


実は、今回一番聞きたかったのは、破綻しそうな街を救うことに価値はあるのか?ということなんだけれども、時間が足りなくて残念ながらそれは聞けなかった。

聞けなかったけど、実際かなり海士町は盛り上がっているみたいだし、それを喜んでいる人も多いようだし、海士町の高校生たちも来ていたのだけど、島留学してよかったと心から思っているようだったし、少なくとも海士町を盛り上げたことに価値はあったんだろうなぁ。

しかし、全ての財政破綻しそうな町を救うのは無理があるし、どっかで線引が必要なのだと思う。

街を救うよりも「もー、みんなでどっかで移住しよ!」って言っちゃって、そちら方向に努力した方が良い場合も多々あると思うのだ。

じゃあ、その線引をどこですんのかって言ったら難しいのだけど、地元の人らがどんだけそこに住み続けることに情熱を持っているか なのかなぁと思った。

そして、その情熱の熱量は、その土地がどんだけ魅力的なのかによって変わってくる。

海士町の場合は豊かな自然と豊かなコミュニティがあって、それを維持したい地元の人がいて、それに対して多くの共感を得られたから割りとうまくいっている。

けど、その熱量が低い地域もきっと多々あって、そういうところは心を鬼にして「もー、みんなでどっかで移住しよ!」って言っちゃったほうが良いんだろうなと思った。





鼻息の粗さについて質問したら、印象に残った質問をした人に選ばれて、ご褒美にカレー頂きました。

ありがとうございました。


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