もともとコミュ障だったアナが、それをいかに克服したのか。その考え方とテクニックが載っている本です。コミュ障必読の名著。
その本の中で、私がもっとも魅力を感じた言葉が"会話の棋譜"という言葉です。
吉田アナは、コミュニケーションをゲームと捉えているそうで、コミュニケーションには将棋のように、こうきたらこう返すという定石が存在することがわかってきたそうです。
そして、この質問がきたらこう返すのがベストだよなとか、この答えならこっちに話を振ったほうが良いだとか、コミュニケーションの盤面解説ができるようになってきたということです。
それを「"会話の棋譜"が見えてきた」と表現されていました。
非常に面白い表現ですし、確かにコミュニケーションって将棋のようなものだと思います。
特に、テレビでお笑い芸人のやり取りを見ているとそのように感じます。どんな振りをして、どうボケるか。ここは自分がボケるより、スルーして誰々に任せるだとか。めまぐるしい知力戦が繰り広げられているように感じます。
もう1つ、この本で印象的だったのは、自己顕示欲に関する部分です。私のことを話すと、自分は自己顕示欲が強い人が嫌いなのにも関わらず、自分自身自己顕示欲がそこそこあるので、自分がそれを抑えられるかどうかを凄い気にします。
「この話題をすることは自己顕示になってないかな?」
というのを気にするんですが、ちゃんと判断できていたのかいつも不安でした。
しかし、この本の中にあった文章で道が開けました。
自己顕示欲がある、言い換えれば「自分大好き」なのは、相手からすればどうでもいいことです。重要なのは、相手にとって興味があるかないかなんです。
相手にとって興味があるかを意識さえすれば良いというのは、分かりやすい判断基準です。そして、それは最終的には、以下に通じます。
結局、人のためにしゃべるということがコミュニケーションの核なんですね。自分がどう思うかで話を進めるのではなく、相手の側から話を進めてもらう。相手の側から話を進めてもらう。相手に気持ちよくしゃべってもらうには、自分はどうしたらいいか、そこだけを考えてきた気がします。
会話の基本は、徹頭徹尾、人のためです。そうしていると相手からも話を訊かれるようになって、自分も楽しくしゃべられるようになる。
これを意識して、私もコミュ障を克服したいと思います。
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